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新局所麻醉剤オノカインの臨床使用成績
山脇 吉次
1
,
佐藤 三郞
1
1県立福島医大耳鼻咽喉科教室
pp.292-293
発行日 1956年4月20日
Published Date 1956/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201548
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- 文献概要
耳鼻咽喉科領域の局所麻酔藥として従来コカインが広く使用されているが,コカインは麻藥であり,高価で,且時には恐るべき急性中毒作用を惹起する事がある。従つて之に代るべき麻酔藥が望まれていた。最近小野藥工から「オノカイン」が作られた。「オノカイン」は麻藥でなく,コカインに較べて,種々の利点がある様に思えたので,耳鼻咽喉科領域における各種の手術に,或は表面麻酔藥として,或は浸潤麻酔剤として,或は伝達麻酔藥として使用し,一定の知見を得たので,その臨床使用経験を報告する。
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