--------------------
嗅神経窩脳膜腫の経験
和田 淳
1
,
早川 武一
1
,
飯塚 礼二
1
1北海道大学医学部精神々経科学教室
1Aus der Psychiatrischen und Nervenklinik der Hokkaido Universität
pp.414-418
発行日 1955年8月20日
Published Date 1955/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201370
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
〔Ⅰ〕まえがき
嗅神経窩から発生する脳膜腫に就いての系統的報告は1927年Cushingがその当時迄の報告例を整理し此に自己手術例2を加えて発表したのが最初であるが,本腫瘍の発生頻度は割合に少なくCushingによると,楔状骨縁及びSylvius氏窩等から発生したものを合せて脳膜腫85例中6例,同じくOlivecronaによると82例中2例にすぎない。私共は現在迄に典型的本腫瘍2例と,Sylvius氏窩から発生したと思われる例で此の種腫瘍と臨床上区別困難であつた1例を経験して居るので一括報告する。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.