目でみる耳鼻咽喉科
嗅神経芽細胞腫の1例
牧野 弘治
1
,
石田 克紀
2
,
飯田 政弘
2
,
堀内 正敏
2
,
坂井 真
2
1伊勢原協同病院耳鼻咽喉科
2東海大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.278-279
発行日 1997年4月20日
Published Date 1997/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901561
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嗅神経芽細胞腫(olfactory neuroblastoma,以下ONB)は比較的まれな疾患であり,欧米では200例,本邦では70例余りの報告をみる。本邦においてONBは予後不良な疾患であり,他の小円形細胞腫瘍との鑑別が困難なため,正確な病理診断が必要である。特に電子顕微鏡所見が確定診断に有用であるため,ONBを疑った場合には電顕川の組織を採取する必要がある。術前検査ではCTと比較しMRIが有用であるとされ,特に腫瘍の進展範囲,頭蓋内浸潤の有無を把握するのに有用である。
症例:31歳,女性
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