--------------------
メニエール氏症候の臨床型とカリクレイン治療成績
渡辺 勈
1
,
青木 一郞
1
,
增田 官太郞
1
,
沢木 修二
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.222-231
発行日 1955年4月20日
Published Date 1955/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201313
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
メニエール氏症候は病気の"くず籠"と云われる程種々雑多な症例を含んでいて,その分類,整理は近代の耳科医に課せられた重要問題の一つである。
最近試みられている分類法は,大まかに云つて二つの行き方に分れる。その一つは,内淋巴水腫(Williams1)1917)とかラビリントージスLabyrinthosis(Mygind2)1952)とか云う病理解剖学的所見にもとずいたものであり,今一つは,Vasomotor Labyrinthitis(Brunner3)1950),Vasomotor Labyrinthine Ischemia(Hilger4)1950)或いはAllergy of the Inner Ear(Williams5)1952)の如く発生機転にもとずいたものである。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.