言語聽力檢査（Speech Audiometry）試驗用語の作製（豫報）

　近年聽覚検査の一つとして言語聽力検査法が採り入れられ，今や其の重要な地位を占めるに至つた。

　耳科臨床で使用されているSpeech audiometryは周知の如く主に音節明瞭度試験，単語了解度試験及び章句了解度試験等であるが，此等はすべて素材が言語であるため今日猶幾多の検討さるべき問題を残している。その根底をなしているものが試験用語の選択及び決定であることは云うまでもない所で，此の方面に興味を抱いている者の長年の課題であつた。

　YOSHIDA and Takeyama made a word list for test use by selecting the words in order of their frequency which they occur in conversation. This list is divided into words that may be used for examination for the degree of clearness in hearing, single words, and, phrases.