--------------------
外耳道に原發せるチリンドロームの1例
河本 和友
1
1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.336-339
発行日 1954年7月20日
Published Date 1954/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201160
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
外耳,就中外耳道に原発せるチリンドロームの記載は甚だ尠くして,種村及び津田(1940)が内外文献より蒐集せる,外聽道に於ける内被細胞腫8例中においても,岩田(1925)及びBusacchi(1928)の2症例を認め得るに過ぎず,外耳道にかゝる腫瘍の発生を見る機会は正に稀有なるものと思われる。
本症例は外耳道後壁より発生せる腫瘍にして組織学的にはチリンドロームに属すると思はれる症例であり茲にその概要を報告する。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.