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鼻孔によつて人種を鑑別/耳鼻科領域の治療と健保
K生
pp.876
発行日 1953年12月20日
Published Date 1953/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201049
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鼻に對する美ということには,昔から眼と共に最大の注意が拂われたらしい。顔の眞中にあつて,極めて重要なキーポイントをなし,俗言にも,鼻を高くして自慢するとか,鼻つ下を長くしてとか,人をあざけつて,鼻たらし小僧奴とか,また憎まれ人は鼻つまみもの等と,鼻に關係の深い言葉が多い。
鼻孔を下からながめて,人種が判明する程である。白人の鼻孔は卵型,モンゴリア人は丸型,黒人は横圓型といつたように,鼻が人種を鑑別するとすれば,顔の道具中一番大切だといわざるを得まい。(眼もそうであるが)モーデン氏は,その著「鼻」の中で,廣い球形の鼻は豚に似ている。犬つように尖つた鼻は短氣であり,鼻の天井をむいた所謂獅子鼻は,贅澤だという。
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