特集 扁桃摘出の病理と手術
肺結核患者の扁摘及びその細菌・病理學的研究
粟田口 省吾
1
,
鈴木 正代
1
1東北大學抗酸菌病研究所
pp.731-733
発行日 1953年11月30日
Published Date 1953/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201009
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肺結核患者のなかには,絶えず,咽頭異和感を訴えたり,習慣性アンギーナに罹患してときどき高熱を出す患者が尠くない。われわれは,日常この樣な患者を診療しておるが,肺結核患者でも,なかには,一般患者と同じく,扁摘術を施行して根治させ得るものがあるのではないかと考え,この樣な患者のうちから,肺病巣が治癒に趣き,喀痰中の結核菌が培養陰性になつたものを原則として扁摘適應とて現在まで27例(51個)について手術を行つた。尚,摘出扁桃腺について細胞學的,病理組織學的検査を行つたので,上記のような題目のもとに報告し,御批判を乞う次第である。
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