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氣管套管抜去困難症治療の1方法
山本 宗路
1
,
酒井 鐵郞
2
1邑樂厚生病院耳鼻科
2慶應義塾大學耳鼻科教室
pp.209-211
発行日 1951年5月20日
Published Date 1951/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200502
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緒言
氣管套管抜去困難症に關する文献は甚だ多く,又その治療法に就ても本疾患の個々の症例及びその程度の如何によつて多種多樣であつて,何れの方法も夫々意義を有するものであるが,最近北川氏はフレンケル氏鼻鏡を挿入する方法を挙げている.吾々も今回氣管套管抜去困難症の1例に遭遇したがその治療にあたつて色々苦心の結果,結局前記の北川氏法にヒントを得て,固定の不安定な鼻鏡を用いる事を止めて,薪たに氣管套管を短かく切斷した所謂短管なるものを考案し,之を氣管切開口に密接に装着することにより始めて套管抜去に成功したので茲に御報告したいと思う.
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