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内耳性難聽のピロカルピン療法
K. K.
pp.497
発行日 1950年11月20日
Published Date 1950/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200431
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内耳性難聽,メニエール氏病等に対してピロカルピン療法が用いられているが,その実施方法はいろいろある.まず,1%塩酸ピロカルピン注射液が必要であるが,新しいことが絶対條件で製造後1年以上經過したものや変色したものは良くない.まず始めに基礎量を定める.それには大人ならば0.15〜0.2cc位を皮下注射して発汗,流涎,惡心嘔吐,眩暈等の諸症候を檢査する.之で大した障碍がなければ試驗量の0.15〜0.2ccを本治療の基礎量と定め,作用が強ければ0.05cc位減量してもう一度檢査する.
小兒は2歳位から可能だが使用量は愼重を期すべきで,大体一般藥用量に準ずる.
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