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慢性副鼻腔炎のマルフアニール(ホモズルフアミン)療法
中島 恒雄
pp.116-118
発行日 1949年3月20日
Published Date 1949/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200150
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耳鼻咽喉科20卷1號(23年4月)に"ダビツドソン大尉にアメリカ耳鼻咽喉科の概況を聽く"といふ座談會記事がある.この中に"アメリカでは慢性副鼻腔炎に對しては一般に保存的療法をとるやうになつてゐる.粘膜の纎毛の働きがある間は根治手術はやらない""保存的療法というのは主にプレツツ氏法を用ふるらしい.では根治手術はやらぬかと聞いたら粘膜に粘液性退行變性が強い場合にやるさうである"といふことが記されてある.
現在までの日本に於ける慢性副鼻腔炎に對する治療方針の大勢は一般に手術的療法に傾き,蓄膿症といへば手術と患者の方でも思ひこんでゐるくらゐで,保存的療法は顧られることが少なかつた.
By injecting 5% homosulfamin solution into the maxillary sinus in 6 cases of chronic maxilla-ry sinusitis. Author secured a complete recovery in 2 cases, improveinent in 3 cases, result unk-nown in 1 case.
Author recommends the injections of this sol-ution at six to twelve hour intervals.
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