Japanese
English
--------------------
合成Cephalosporin Cの皮膚科領域における検討
THE STUDY OF A NEW ANTIBIOTICS, SEMISYNTHETIC CEPHALOSPORIN C IN THE SKIN INFECTIOUS DISEASES
五島 応安
1
,
外都川 幸雄
1
,
村本 修敬
1
Masayasu GOTO
1
,
Yukio SOTOKAWA
1
,
Shukei MURAMOTO
1
1九州大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Meuicine, Kyushu University
pp.583-590
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204387
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒 言
近年多数の抗生物質が開発され臨床に使用されている。細菌の薬剤耐性化などの問題もあるが夫々の抗生物質はそれなりに可成りの効果を発揮し各種の感染症において相当の役割りを果たして来たものと考える。
しかしながら各種の抗生物質を使用してみても過去におけるPenicillin(以下PCと略)出現時のPCにおいてみられたごときドラマチックな効果を示す薬剤はなかつた。かかる意味から,ここ数年来各種合成PC特にPenicillinase抵抗性PCの検討がさかんに行なわれて来たのであるが,最近全く異質の,しかもPCに匹敵するbacteriocidalな抗菌作用を有する薬剤としてCephalosporin C系半合成抗生物質が登場して来た。PCショックまたはPC耐性ブドウ球菌の出現頻度の増加等でPCの価値評価の低下した現在,本剤の出現は極めて大きな意義を有することにもなりえよう。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.