Japanese
English
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副腎機能不全を合併した腎結核の3例について
ADRENAL INSUFFICIENCY OCCURED RENAL TUBERCULOSIS: REPORT OF THREE CASES
渡辺 昌美
1
,
渡辺 泱
1
,
飯塚 鉄郎
2
Masami WATANABE
1
,
Hiroki WATANABE
1
,
Tetsuro IIZUKA
2
1東北大学医学部泌尿器科学教室
2佐藤病院
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
2Sato Hospital
pp.467-470
発行日 1966年5月1日
Published Date 1966/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204358
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I.緒 言
腎結核患者における副腎皮質機能に関する研究としては,増田1),権藤2)の報告がみられるが,それによれば,腎結核患者の副腎機能は概して低下の傾向にあることが多いとされ,その原因として栄養障害があげられている。
私どもは,入院中に全身倦怠感および極度の低血圧を来した残腎結核,両側腎結核患者について,尿中17KS値の測定,ACTH-testを施行した結果,いずれも副腎機能不全であつた2例,および異常色素沈着と倦怠感を主訴とし,諸検査の結果腎結核であつた1例を経験したのでここに報告する。
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