Japanese
English
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燐酸ベータメサゾンナトリウムによる皮膚疾患の治験
TREATMENT OF VARIOUS SKIN DISEASES WITH BETAMETHASONE DISODIUM PHOSPHATE
小林 隆
1
,
岩尾 英一
1
,
小田 嘉彦
1
,
森 隆
1
Takesi KOBAYASHI
1
,
Eiichi IWAO
1
,
Yoshihiko ODA
1
,
Takashi MORI
1
1山口大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Yamaguchi University Medical School
pp.1285-1288
発行日 1965年12月1日
Published Date 1965/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204249
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I.はじめに
合成コルチコステロイド剤の研究は,コルチコステロイドの立体転位や,置換基の付加を試みることにより,抗炎症作用が一層強力で,副作用の一層少いコルチコステロイド剤の開発に貢献した。ベータメサゾンは,抗炎症作用が強く,副作用が少い点で,すぐれた合成コルチコステロイドであるが,水に難溶な点が欠点とされていた。この欠点を改良するため,最近開発された燐酸ベータメサゾンナトリウムは,ベータメサゾンの約6,000倍の水溶性を有するとされている。その経口投与や局所的1)2)3)4)使用の臨床経験については既に2,3報告されているが,我々の教室に於ても,燐酸ベータメサゾンナトリウムを1錠中に0.53mg含有しているベトネゾール錠を第一製薬より提供されたので,その効果と副作用について検討した。
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