Japanese
English
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結核を合併した重複腎盂兼不完全重複尿管の半腎摘出術について
HEMINEPHRECTOMY ON THE KIDNEY WITH DUPLICATED RENAL PELVES AND URETER COMPLICATED WITH TUBERCULOSIS
渡辺 昌美
1
,
新野 成章
1
,
加藤 輝彦
1
Masami WATABE
1
,
Nariaki NIINO
1
,
Teruhiko KATO
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Urological Clinic, Tohoku University School of Medicine
pp.1313-1316
発行日 1965年12月1日
Published Date 1965/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204253
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I.緒 言
重複腎盂尿管は,尿路奇形のなかではかなりの頻度を有し,かつ奇形腎は正常腎に比して諸種疾患の罹患率が高く,諸氏の統計によれば結核がもつとも多いようである。
しかしながら,一腎盂領域のみ結核に犯された症例は文献上比較的少なく,さらにこれに対して半腎摘出術を施行した症例は10例に満たない。私どもは,右重複腎盂兼不完全重複尿管で上下腎盂領域に,また左重複腎盂兼不完全重複尿管で下腎盂領域に結核を合併した症例に対して,半腎摘出術を行ない,約5年後の現在においても尿所見・レ線像より再発のみられない2例を経験したので報告する。
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