Japanese
English
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皮膚悪性腫瘍におけるLymphographyの経験
LYMPHOGRAPHY IN MALIGNANT NEOPLASMS OF THE SKIN
中嶋 弘
1
,
樋口 光弘
1
,
菊池 十三男
2
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Mitsuhiro HIGUCHI
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
2横浜市立大学医学部放射線科教室
1Department of Dermatology, Yokohama University School of Medicine
2Department of Radiology, Yokohama University School of Medicine
pp.693-698
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204127
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I.緒論
リンパ系をレ線的に描出する試みは古く,動物においては舟岡1)(1929)の,人体においてはCalvalho等2)(1930)の報告をみる。以来いくつかの文献を数えるが,Kinmonth等3)4)5)(1952,1954,1657)の方法,すなわちリンパ管中に造影剤を直接注入するlymphangiographyのテクニツクが確立されるに及び初めて臨床的に広く用い得るところとなつた。この所謂Kinmonth法により,特に後腹膜リンパ系の研究は急速に発展を遂げ,本邦においても多くの報告6〜14)をみるに至つたが,未だ幾多の問題を残している。
我々は皮膚の悪性腫瘍であるsquamous cell carcinoma, malignant melanoma及びmali—gnant lymphomaの各1例に本法を試み若干の知験を得たのでここに報告し御批判を仰ぐ次第である。
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