Japanese
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臨床研究
甲状腺癌におけるThyroid Lymphographyの意義
The value of TLG in the diagnosis of thyroid carcinoma
後藤 勝也
1
,
堤 栄昭
1
,
葛西 森夫
1
,
的場 直矢
2
Katsuya GOTOH
1
1東北大学医学部第2外科
2仙台市立病院外科
pp.403-405
発行日 1979年3月20日
Published Date 1979/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207130
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はじめに
甲状腺リンパ造影(Thyroid Lymphography,以下TLGと略す)は,1969年,当教室の的場らが報告して以来1),甲状腺疾患の術前診断を中心として広く用いられている検査方法である.造影方法としては,的場らの報告の様1-3)に甲状腺腫瘤外に造影剤を注入する方法と,甲状腺腫瘤内に造影剤を注入する方法がある4).また,造影像の分類も施設により異なり,判定の評価も多種にわたり一致をみないが,腫瘍の悪性,良性の大別,悪性腫瘍の際のリンパ節転移を疑う所見については,表現方法は異なるにせよ,大よその一致をみている1-4).
われわれは,1968年より当教室における甲状腺疾患で腫瘤を形成する症例に対してTLGを施行し,特に甲状腺癌における術前診断に有用な方法であるとの知見を得たので,甲状腺良性腫瘍の成績と併せて報告する.
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