Japanese
English
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α-メルカプトプロピオニルグリシン(チオラ)による皮膚疾患の治験
TREATMENT OF SKIN DISEASE WITH α-MERCAPTO PROPIONYL GLYCINE: THIOLA
高梨 雄蔵
1
,
樋口 光弘
1
,
河村 英子
1
Yuzo TAKANASHI
1
,
Mitsuhiro HIGUCHI
1
,
Hideko KAWAMURA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Yokohama University School of Medicine
pp.367-370
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203751
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1)SH化合物であるα-メルカプトプロピオニルグリシン(チオラ)はメチレン青褪色試験では試験管内,生体内共に比較的強い還元力を示した。
2)湿疹,皮膚炎,蕁麻疹等所謂アレルギー性皮膚疾患計62例に対し本剤の静脈内注射による治療を試み予期の成積を得た。
3)効果の点では一般に急性型に慢性型より優れた効果を示し副作用と思われるものとして1例に注射後一過性の頭痛嘔気を認めたのみであった。
4)肝機能低下を伴うものは機能改善と共に症状の好転を見,コリンエステラーゼの低下せるものはその増加と共に症状の改善を見た。
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