Peutz-Jeghers症候群の3例

THREE CASES OF PEUTZ-JEGHERS' SYNDROME

I．はじめに

　1921年Peutz^1）により口唇掌蹠色素斑と消化管ポリープ症の併存を指摘され，1949年Jeghersら^2）により精細に記述されてその体系がほぼ整つたPeutz-Jeghers症候群は，その後皮膚科領域のみならず外科，内科，小児科領域においても広く関心が持たれ，今日多数の報告例が追加されている。すなわちBartholomew ＆ Dahlin^3）は1958年117例の本症候群をまとめており，わが国では昭和38年田中ら^4）が本邦例65例を総括している。最近われわれは本症候群の3例を経験したので，追加する。