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思いつくまま(31)
鈴木 三郎
pp.977
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203622
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昨年12月末のFigaroは"怖るべき疾患は何か"という2万のアンケートで1万9千人は癌と答えている。
癌の第1人者Denoix教授によると毎年10万人が癌で死亡し15万人がその病床にある。この数字はFranceの人口10万の都市で毎年300人が癌に罹る割合になる。そして国内19の癌センターを動員して15万人の1/3に当る5万人が救われている。現在の施設を有効に利用すれば,7万5千人,即ち2人の内1人が助けられる見込をたてている。ここ数年来,治療法に新しいものはない。要はメスを上手に使つて放射線療法を効果的に利用する手段に尽きるようである。
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