Japanese
English
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顔面播種状粟粒性狼瘡の組織像における所謂類肉腫様反応についての批判
COMMENT ON THE SO-CALLED SARCOID-LIKE REATION IN HISTOLOGIC STRUCTURE OF LUPUS MILIARIS DISSEMINATUS FACIEI
山碕 順
1
,
石井 敏直
1
Jun YAMAZAKI
1
,
Toshinao ISHII
1
1群馬大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Gunma University
pp.725-728
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203565
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I.はじめに
類肉腫症の組織像は中心壊死をきたさないところの一見結核類似の肉芽腫であることから,結核との関係については長い間論議されていた。一方また皮膚科領域では近年皮膚結核の一病型なる顔面播種状粟粒性狼瘡と診断されるもののうちには類肉腫症の小結節型と看做してもよいものがある1)とか,また顔面播種状粟粒性狼瘡が結核性のものであるという証明が不十分である2)とかいうことを耳にするので,それらの点につきわれわれの経験した次の顔面播種状粟粒性狼瘡症例の組織像から考察してみたい。
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