皮膚科圖譜・27・28
圓形細胞肉腫/虫蝕状瘢痕を呈せる顔面播種状粟粒性狼瘡
笹川 正二
1
1東大皮膚科
pp.395-396
発行日 1953年7月1日
Published Date 1953/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200995
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9才女子,3ヵ月前に右耳前部に,特に外傷を受けた覺えなくて紫赤色,浴血斑樣の發疹を生じ,次第に隆起,擴大した。初診時手掌大,蒼紅色,境界明瞭に皮膚より扁平に隆起した腫瘍で,その上に胡桃大,半球状に隆起した小腫瘍と血痂の附着とを認め,彈力性硬で下床と癒着せず,右顎下淋巴腺拇指頭大に3個,右頸部及右鎖骨上窩淋巴腺數個腫脹す。組織像より圓形細胞肉腫と決定,レントゲン治療1回200γ,腫瘍に13回,淋巴腺に3回照射により治癒した。
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