Japanese
English
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蛔虫属幼虫の検出されたElephantiasis neuromatosaについて
A CASE OF ELEPHANTIASIS NEUROMATOSA WITH LARVA OF ASCALIDAE IN BLOOD CIRCULATION.
笠井 達也
1
,
牧野 好夫
1
Tatsuya KASAI
1
,
Yoshio MAKINO
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Dept, of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.363-367
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203488
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I.緒言
Recklinghausen母班症は,個々の症例により単に数箇の色素班のみを有するに過ぎない不全型から,全身性に各種臓器組織に高度の病変を示すものまで,その臨床像は甚だ多様である。本症において,一部に象皮病様変化を伴う場合のあることは,特異な臨床像から,古来注目を集めて来たが,その報告例は比較的稀なものである。
最近著者らは,右大腿部に著しい象皮病様腫大を来たしたRecklinhausen母斑症の一女子患者を経験し,その末梢血液中より,通常人以外の動物を宿主とすると考えられる蛔虫属の幼虫を検出し得たので,ここに報告する。
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