Japanese
English
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微粒子Griseofulvinについて
THERAPEUTIC EFFECT OF FINE PARTICLE SIZE GRISEOFULVIN ON TRICHOPHYTIA
樋口 謙太郎
1
,
植松 一男
1
,
矢幡 敬
1
,
原 宣之
1
K. HIGUCHI
1
,
K. UEMATSU
1
,
T. YAHATA
1
,
N. HARA
1
1九州大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyushu University
pp.271-276
発行日 1963年3月1日
Published Date 1963/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203472
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I.はしがき
ある種の薬ではその消化管よりの吸収と,血中濃度が,薬のparticle sizeに反比例することが知られている。
Griseofulvinでも,このことがR.M.Atkin-sonらによつて証明され,今までの12μのものを2.7μまで微細化すると血中濃度が2倍になることが知られ,さらに臨床的にもJ.O'D.Alexanderによつて,この微粒子型では血中濃度が高いということから,角質層に移行する濃度も高いであろうし,もしそうであれば以前のGriseofulvinの半量で同じ効果がえられる筈との考えから白癬患者に1日500mg,250mgを投与し,250mgにてもすぐれた効果をみることを実証した。
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