Japanese
English
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皮膚白癬症Griseofulvin療法に際しての2,3の経験
SOME EXPERIENCES IN GRISEOFULVIN-TREATMENT OF TINEA
溝口 周策
1
Shusaku MIZOGUCHI
1
1日本専売公社東京病院皮膚科
1Tokyo Hospital, Japan Monopoly Corporation
pp.599-601
発行日 1960年7月1日
Published Date 1960/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202855
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Oxford等(1939)によりPenicillium grise-ofulvum Oxford培養液から分離された一物質GriseofulvinがGentles (1958)の実験白癬,Williams (1958)等の臨林実験により,皮膚白癬症に有効である事が知られてから,これによる白癬症の治験報告はしだいに増加しておる。本邦に於ても約1年前から,村田,高橋,安田,伊藤福代,樋口等により報告されておる。高橋吉定教授によると皮膚白癬症に対しGriseofulvinは著効を奏し,爪白癬以外では白癬菌消失には2週前後,治癒には大体24,5日を要し,爪白癬は最低3月間の投与を要するとされた。
余も約半年来,皮膚白癬症に対し本剤主としてFulvistatinを使用しておる。いまだ経験例は少いが1,2特異な例を経験したのでこれを記し諸賢の参考に供したい。
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