--------------------
Acrodermatitis enteropathica
菅原 久栄
1
,
稲葉 鐘吾
1
,
飯島 進
1
H. SUGAWARA
1
,
S. INABA
1
,
S. IIGIMA
1
1福島県立医科大学皮膚泌尿器科教室
1Dermato-Urology, Fukushima Medical College, Fukushima Pref
pp.417-425
発行日 1962年5月1日
Published Date 1962/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203277
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
Acrodermatitis enteropathicaは1942年Da-nbolt及びCloss1)によって,皮膚症状と胃腸症状を同時に示す特色からこの名称を提唱された稀有な慢性疾患である。本邦に於ては1956年樋口等2)によつて第正例が報告されたが,その後現在迄我々の知り得た限りでは自験例を含め9例3)4)5)6)7)8)9)10)を算するに過ぎない(第1表)。
我々は本症の1例を経験し,Diodoquin療法を試みる機会を得,併せて現在迄の本症に関する通覧を行なったので報告したい。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.