Japanese
English
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2,3瘙痒性皮膚疾患に対する新抗ヒ剤タカリールの使用経験
THERA: EUTIC EFFECTS OF TACARYL ON VARIOUS PRURITIC DERMATOSES
神村 瑞夫
1
,
高橋 成夫
1
Mitsuo KAMIMURA
1
,
Shigeo TAKAHASHI
1
1札幌医科大学皮膚泌尿器科教室
1Department of Urology & Dermatology, Sapporo Medical College
pp.131-133
発行日 1962年2月1日
Published Date 1962/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203221
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瘙痒性皮膚疾患に対する抗ヒスタミン剤の内服療法は早くから注目され,既に多くの製剤の登場をみているが,その成績は必ずしも良好とはいい難いものがあつた。今回大日本製薬社より10-(1-methyl-3-pyrrolidyl methyl)phenothiazinehydrochlorideなるタカリールの提供をうけ,主として慢性蕁麻疹を中心とする2,3瘙痒性皮膚疾患に投与する機会をえたので,その臨牀成績を報告する。
本剤は腸管よりの吸収が良好で,作用の発現迅速,持続時間長く,止痒効果著明,毛細管透過性抑制作用強く,しかも副作用少なく蓄積作用を生じない点極めて優れた抗ヒ剤という。
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