Japanese
English
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実験的肝障碍時の皮膚炎に及ぼすP.T.M.C.(パラトリールメチルカルビノール)塩の影響について—(特にグリコーゲンとアルカリ・フオスフアターゼに就いて)
INFUENCE OF P. T. M. C. ON EXPERIMENTAL DERMATITIS ASSOCIATED WITH LIVEL INJURY
斎藤 忠夫
1
,
瀬口 允
1
,
江間 昭
1
T. SATO
1
,
M. SEGUTI
1
,
A. EMA
1
1山口県立医科大学皮膚泌尿器科教室
1Department of Dermatology & Urology, Yamaguti Medical College
pp.829-834
発行日 1961年9月1日
Published Date 1961/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203139
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I.緒言
1926年Guttenbergはクルクマの根茎からセスキテルペンを分離し胆道系疾患の治療に有効である事を発表して以来,クルクマ根に含まれるパラトリールメチルカルビノール(P.T.M.C.)が強力な催胆作用を有する事を証明されている。現在P.T.M.C.の樟脳酸エステルジエタノールアミン塩(ガロゲン)として市販されており,肝,胆道疾患に使用し非常に優れた効果が多数報告されている。皮膚科領域に於ても各種アレルギー疾患及び肝障碍による二次的疾患に対しても各種薬剤と併用或は単独で屡々使用され効果を収めている。
私達は実験的に四塩化炭素肝障碍家兎にクロトン油皮膚炎を起させ皮膚炎の治癒経過に及ぼすガロゲンの影響を皮膚と肝臓につき組織学的に研究すると共に特に組織化学的方法を導入して細胞の機能並びに酵素面を観察する一助とするためグリコーゲンとアルカリ・フォスファターゼに就て観察を行つた。
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