Japanese
English
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改良レスタミン軟膏の使用経験
CLINICAL USE OF A NEW TYPE OF RESTAMIN-OINTMENT
山田 実
1
,
滝野 長平
1
Minoru YAMADA
1
,
Chohei TAKINO
1
1東京医科歯科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tokyo Medical and Dental University
pp.985-988
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203898
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I.はじめに
レスタミン軟膏は,既に基礎的研究並びに臨床的経験から1)2)3)その適応範囲は定つた感があり,従つてその正しい使用により所期の成果が得られている。しかしこれが最善のものという訳ではなく,更に改善されればこれに越したことはない。今度,興和株式会社に於いて試作された改良レスタミン軟膏の鎮痒効果と副作用の有無を調べる機会を得たので,その成績を報告する。
改良レスタミン軟膏は,レスタミン油1.5%,塩酸リドカイン1.0%,メチルパラベン0.1%,ブチルパラベン0.1%の割合で含有する親水性タイプの軟膏で,そのpHは7.5である。従つて同社のレスタミン軟膏との大きな差違は,基剤がより親水性に変わつたこと,主剤のレスタミン油の含有割合が増加したこと,更に局所麻痺作用を有する塩酸リドカインの添加されたことなどである。このように主剤を強化したことで刺激が惹起されることがなければ,一層の効果が期待される訳である。
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