Sinominの非経口的投与による皮膚科泌尿器科疾患の治験，特に投与経路の相違による効果の再検討

A CLINICAL EVALUATION OF SINOMIN BY EXTRABUCCAL APPLICATION IN SKIN AND URINARY DISEASES, PARTICULARLY A RECONSIDERATION OF ITS EFFECTS BY SEVERAL FORMS OF APPLICATION

　持続性の新サルファ剤として加納らによつて合成された5-Methy1-3-Sulfanilamido-isoxazoleを尿路感染症に経口的に用いた治療成績については既に小田らが発表した通りである（泌尿器科紀要5巻279）。今回同剤の注剤液を経皮的に使用する機会に恵まれたので，血中濃度の点から投与経路によるサルファ剤効果の優劣を推測すると共に，2〜3皮膚科泌尿器科疾患に経皮的に刑いた治療成績について述べようと思う。

　本注射薬は5-Methyl-3-Sulfanilamido-isoxa-zole Na塩の10％溶液である。