Japanese
English
治療
てんかん痙攣発作に対するDilantin Sodium非経口的投与の効果
USE OF PARENTERAL DILANTIN SODIUM IN CONTROL OF NEUROSURGICAL CONVULSIVE SEIZURE
深井 博志
1
,
渡辺 三郎
1
,
中井 昻
1
,
佐藤 進
1
Hiroshi Fukai
1
,
Saburo Watanabe
1
,
Subaru Nakai
1
,
Susumu Sato
1
1新潟大学医学部第2外科
1Department of Neurosurgery. Niigata University School of Medicine
pp.67-72
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201189
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はじめに
今日,一般に用いられている抗てんかん剤の多くはてんかん発作の間歌期に経口的に服薬させ,てんかん発作を抑制するのを目的としている。これ等の抗てんかん剤には種々なものがあるが,これを縦横に駆使すればてんかん患者の80〜90%近くまでは発作の軽減乃至は完全消失をもたらすことが可能であるといわれている1)。しかしながら,これらの薬剤をもつてもなお完全に発作を消失せしめえない状態のまま止つている症例も時には見られ,治療上はなはだ困惑することがある。即ちてんかん難治例である。これらのものに対しては次々と新薬が紹介され,ある程度の効果は収められるようになつて来た1-3)。
一方,これとは別に抗てんかん剤の内服の有無に拘らず,てんかん発作が頻発し(serial or suc—cesive seizure),時にはてんかん重積症(status epilepticus)となり全く経口的投与が不能な症例の治療を乞われることは稀ではない。
Dilantin Sodium was found to be a usefulsubstance for the control of seizure in neu-rosurgery and treatment of successive or status epilepticus, when given parenteral ad ministration. No side effect were noted following its parenteral use.
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