Acrodermatitis enteropathicaの1治験例

A SUCCESSFULLY TREATED CASE OF ACRODERMATITIS ENTEROPATHICA

　Acrodermatitis enteropathlcaはDanbolt ＆ Closs（1942）^1）により初めて1独立症として報告された稀有な疾患であるが，その原因については未だ闡明されておらぬ。しかも治療面でも従来期待すべきものがなかつたが，近年Diiodohydroxyquinoline（Diodoquin）がしばしば著効を奏することが判つたことは注目に値する。

　私共も最近，本症と考えられる1例にDiiodohydroxyquinoline（Diodoquin）類似薬剤であるIodochlorhydroxyquinoline（Entero-Vioform Ciba）を使用し，殆ど治癒せしめることが出来たので報告いたしたい。