尿路結核に対するピルビン酸カルシウムイソニアゾン（ビボナイプレン）の治療効果

EFFECT OF ISONICOTINOYL-HYDRAZINO-PYRUVIC ACID (Vivo-niplen) IN THE TREATMENT OF URINARY TUBERCULOSIS

　Isonicotinyl hydrazide （INAH）は優れた抗結核製剤であるが，その毒性のために大量投与が困難とされ，従つてINAHよりも毒性が少なくてより優れた抗結核作用を有するINAH誘導体の研究が行われ，Glucuronolactate isonico．tinyl hydrazone （INHG），Sodium glucuro-nate isonicotinyl hydrazone　（INHG-Na），Isonicotinyl hydrazide methanesulfonate（IHMS），Streptohydrazide （SH）等各種の製剤が発売せられている。

　ピルビン酸カルシウムイソニアゾンはINAH誘導体であつて，強力な抗結核菌作用を有するIN-AHとピルビン酸カルシウムとの化学的結合物質である。ピルビン酸は生体内では栄養素の代謝に重要な関連を有し又INAHの代謝にも関係してその毒性を著しく減弱する事が知られている。分子式は下記に示す如くで分子量は758.55，INAH含有量は47.4％である。