Japanese
English
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尿路感染症におけるTetracycline並にTetracycline,Oleandomycin併用療法について
THE CHEMOTHERAPY IN THE URINARY INFECTION : TETRACYCLIN AND COMBINATION WITH OLEANDMYCIN
志田 圭三
1
,
松下 磐
1
,
島崎 淳
2
,
林 朴一
3
Keizo SHID
1
,
Tsuyoshi MATSUSHITA
1
,
Jun SHIMAZAKI
2
,
Bokuichi HAYASHI
3
1群馬大学医学部泌尿器科教室
2船員中央病院皮膚泌尿器科
3社会保険組合川崎中央病院皮膚科泌尿器科
1Department of Urology, Gunma University
2Department of Dermato-Urology, Seaman Central Hospital
3Department of Dermat-Urology Health Insurrance, Kawasaki Central Hospital
pp.1091-1097
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203921
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I.緒 言
多数の報告で明らかな如く,尿路感染起炎菌の大体は,Gram陰性桿菌である。葡萄状球菌等のGram陽性球菌とことなり,かかる桿菌の薬剤感受性はきわめてひくく,優秀なる抗生物質出現,普及にもかかわらず,現在,決定版となるべきものはみあたらない。むしろ,すべての薬剤に対し抵抗性を示す菌株の対策に苦慮しているのが現在泌尿器科臨床医の実情である。
膀胱炎,腎盂腎炎等非観血的に処置しうる疾患はともかく,感染を伴なつた尿路通過障害症例にあつては,細菌感染旺盛なる尿にたえず汚染されている個所に於て,手術的侵襲がすすめられるものである。従つて,感染抑制如何が,手術成果に大きな影響を及ぼすものであり,強力なる抗菌力をもつ薬剤の出現が要望される所以である。
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