Japanese
English
特集 老人の皮膚泌尿器疾患
尿道狭窄に就いて
URETHRAL STRICTURE
清水 圭三
1
Keizo SHIMIZU
1
1名古屋大学医学部泌尿器科
1Department of Urology, Nagoya University, School of Medicine
pp.1468-1476
発行日 1958年12月20日
Published Date 1958/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202445
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
定義尿道が正常人より縮少し,細狭となり,その程度により,尿の流出障碍,即ち排尿困難を来し,甚だしい場合には尿閉に陥るものであり,Sir Charles Bellによれば「尿道狭窄とは尿道の一部がその拡張性を失いたる状意で,尿道壁の器質的変に基くものである」と云う。
尿道の大きさ:正常人の尿道口,尿道の大さに関しては,戸塚は1029名に就て調査し,16才のものは21号7.5mm.20才のものは24号であると云い,日下は2380名の壮丁に就て測定し,尿道口は24.4号8.1mmであると云い,Campbellは1才は10号,5才は15号,10才は18号であると云い,Rolletによれば第1表の如くであり,Burnsは(Camp-bellの著書の中で)尿道外口はフランス式で21—27号,振子部27-33号,球部33-36号,膜様部27号,前立腺部45号,膀胱頸部36号あると云う点から欧米人に比し,日本人は稍細小である。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.