特集 皮膚泌尿器科診療の進歩〔2〕
尿道狭窄に就いて
南 武
1
1東京慈恵会医科大学
pp.1192-1202
発行日 1955年12月25日
Published Date 1955/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201580
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尿道狭窄とは尿道が先天性に病的に狭いか,或は後天的に尿道壁が瘢痕化して拡張性を失つて異常に狭くなつた状態を言うのである。
基準になる生理的な内腔の広さは年令により個人によつて異るがCampbellに依ると満1歳の外口はシヤリエールの10番,5歳では15番,10歳では18番が丁度入る太さであると言う。又BurnsE.によれば,成人男子の外口は21-27番であり,振子部では27-33番,球部では33-36番,膜様部27番,前立腺部尿道で45番,膀胱頸部では36番に相当すると言う。日本人では勿論之より細いであろうが,部位による差異の比率は大体同じであろうと思う。
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