Japanese
English
--------------------
プレドニゾロン(プレドニン—シオノギ)による皮膚疾患の治験
TREATMENT OF SOME SKIN DISEASES WITH PREDNISOLONE
川村 太郎
1
,
南 彬
1
,
松本 鐐一
1
Taro KAWAMURA
1
,
Akira MINAMI
1
,
Ryoichi MATSUMOTO
1
1金沢大学皮泌科教室
1Department of Dermatology, Kanagawa University, School of Medicine
pp.989-993
発行日 1958年9月1日
Published Date 1958/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202360
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
Cortisone,Hydrocortisone等の副腎皮質ホルモン及びACTHが種々の難治性の皮膚疾患に対して著効を示すことは,既に周知の事実である1)。しかしその使用の頻度の増加と共に,一方に於いて不快な副作用が出現することも否めない。副作用としては満月様顔貌,多毛症,痤瘡の発生などがみられるが特にNaの貯溜,Kの排泄による浮腫及び心不全は,屡々投薬の中止を余儀なくさせる。ここに於いて治療効果を減殺せずに副作用を出来るだけ少くしようとする努力がなされたことは当然であり,その結果生れた新しい合成副腎皮質ホルモンがPrednisone及びPrednisoloneである。
本邦に於ける之等製剤の皮膚疾患に対する治験報告は既に2〜3に止まらないが何れもその成績は優れたものである(樋口・西尾2),佐野等3),松山4),小堀等5),外松等6))。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.