Japanese
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特集 小児の皮膚泌尿器科疾患
小児の火傷
BURNS IN CHILDREN
永島 能衞
1
,
田中 茂男
1
Yoshie Nagashima
1
,
Shigeo Tanaka
1
1東大分院外科
1Department of Surgery,Branch Hospital of Medical School, Tokyo University.
pp.1235-1242
発行日 1957年12月16日
Published Date 1957/12/16
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202141
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火傷,或は熱傷というテーマは,常に古くて新しいテーマという感じがする。それだけに,火傷症というものの考えかた,処置のしかたについては,大戦後大きな進歩変革がみられている。
私どもは,第二次大戦さなかに,福田保教授の下で,熱傷の研究を行い,実験的,臨床的に,かなり広汎な成果を得て,昭和21年第46回日本外科学会総会宿題報告1)として発表された。実験成績臨床検査成績,又は剖検所見その他から推論された当時の治療方針は,今日のそれの基礎的な諸点を,特にその全身療法の面において,かなり適確にとらえているものと思う。私2)はまた,昭和14年ある火薬爆発事故の集団火傷患者の治療に苦心したこともあるが,大部分の患者は成人,殊に男子が多かつた。
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