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特集 小児の皮膚泌尿器科疾患
伝染性軟属腫—特に組織化学的問題について
MOLLUSCUM CONTAGIOSUM
野口 義圀
1
,
斉藤 胤曠
1
Yoshikuni Noguchi
1
,
Yoshikuni Saito
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Dept.of Dermatology School of Medicine, Yokohama City University.
pp.1227-1233
発行日 1957年12月16日
Published Date 1957/12/16
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202140
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1.はじめに
伝染性軟属腫は幼小児に多く見られる疾患で,俗間ではミズイボと言われ,大衆にとつても馴染み深いものであることは御承知の通りであります。極めてありふれたこの疾患が研究者の興味を惹いているのは,その病理組織像が特異なものであることと,最近迄その原因に対して色々の説明があつたからであります。もつとも原因については,最近の組織化学及び電子顕微鏡の発達によりウィルスの寄生によるものであることが解るようになりました。
本症はBateman (1814)によつて初めて記載されたものであります。当初はその原因が解らなかつたので下記のような仮説が見受けられます1)。
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