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肝斑に著効のあつたP.M.H軟膏の使用経験
CLINICAL NOTES OF MELANIN HYPERPIGMENTATION ESPECIALY CHLOASMA TREATED BY P.M.H. OINTMENT
篠原 正一
1
Shoichi Shinohara
1
1新大阪(旧住友)病院皮膚科
1Dept.of Dermatology, Shin-Osaka Hospital
pp.731-733
発行日 1957年8月1日
Published Date 1957/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202034
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緒論
肝斑,雀卵斑・色素性母斑等々各種皮膚色素沈着症は色々の原因に依り種々の発生機序に依つて発生するものでありそれ等の治療に関しても未だ充分なものがない状態にありそれ故にこそ各種の治療法が試みられているわけである。注射或は内服剤としては亜砒酸剤,Vc,副腎皮質ホルモン等が用いられ又外科的には切除或はサンドペーパー法等が試みられて来たが各々については尚満足するに至らないので最も有効にして簡便なる方法の案出については幾多の研究がなされつつある現状であり最近にはMonobenzylether of Hydroquinoneのこれら色素沈着症に就ての治験が数多く発表されているのであるが之も亦満足すべき結果を得ていない様である。吾々は本年5月中山太陽堂に於いて抗菌物質として試作された所の2ヒドロキシ・2'フェニールマーキュリヒドロキシ3.5.6-3'・5'・6'ヘキサクロロヂフェニールメタンが色素沈着症に対して可成りの効果のある事が判明したと言うので此を0.3%の軟膏としたものの提供を受け各種色素沈着症について試みる機会を得たのでその概要を報告したいと思う。使用薬剤。
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