Japanese
English
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ストレプトマイシン過敏症を起した急性再発性落葉状紅皮症の1例
EIN FALL DES AKUTEN REZIDIVIEREDEN ERYTHRODERMA EXFOLIATIVUM, DAS LETZTE REZIDIV KAM VON DER STREPTOMYCIN ALLERGIE.
池田 太郎
1
Ikeda Taro
1
1関西電力病院皮泌科
1Aus der dermato-urologischen Abteilung des Kansai-Denryoku Krankenhauses
pp.604-609
発行日 1957年7月1日
Published Date 1957/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202005
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緒言
紅皮症は全身皮膚の潮紅,落屑を来す症候群にして,原発性と続発性に分けられる。原発性ではHebra氏紅色粃糠疹,Wilson-Brocq氏亜急性落葉状皮膚炎,再発性狸紅熱様紅斑等が独立させられている。しかし単に経過より,急性,亜急性及び慢性に分類する意見もある1)。原因は内分泌障碍,感染その他種々考えられるが未だ不明である。勿論アレルギーの概念でも考えられている。続発性では中毒疹,薬疹湿疹,乾癬等から続き,結核や白血病に伴われるものもある。
ストレプトマイシン(以下ストマイと略す)の副作用は主に聴神経に見られるが,皮膚症状を示すものも存し,米国では早くから報告され,我が国でも少数乍ら次第に症例が見られている。
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