Japanese
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昨秋季和歌山市附近に小流行した水浴後の白斑症例
SPORADIC CASES OF LEUCODERMA AFTER SEA-BATH OUTBROKEN IN THE DISTRICT OF WAKAYAMA CITY IN THE FALL 1955.
西村 長応
1
,
橋爪 健二
1
,
安井 昌孝
1
,
川崎 晃彦
1
Nagao Nishimura
1
,
Kenzi Hashizume
1
,
Masataka Yasui
1
,
Akihiko Kawasaki
1
1和歌山県立医科大学皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology & Urology, Wakayama Medical College
pp.87-89
発行日 1957年2月1日
Published Date 1957/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201878
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緒言
海洋国である本邦に於ては海川に親しみをもち夏季水浴の機会の多い事は勿論であり,それに伴つて起る所謂「日焼け」の結果としての瀰漫性の色素減少は一般に周知の事実である。然しながら海水浴後に斑状に色素減少或は脱失を来すことは本邦に於ては土肥(慶)先生が始めて提唱した所であるが,最近に至るも戸塚氏(1920)の詳細な報告を除いては小集団発生を見た記載は殆んど見ないようである。
最近我々は咋秋即ち昭和30年9月下旬より10月上旬にかけて和歌山市地方に本症の小集団発生と思われる10名の患者を観察したので此処に報告する。
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