定点観測
—和歌山県・田辺市から—診療所で予防医学を推進
志賀 清悟
1
Seigo SHIGA
1
1社会保険紀南綜合病院
pp.516
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208335
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卒業して早くも6年間が経過した.月並みな言い方ではあるが,短くもあり長くも感じる6年間であった.当地和歌山県は無医地区が予想外に多い所である.地形的に山岳地帯が多いということが原因である一地図で見れば明らかなようにいわゆる「半島県」というハンディキャップは確かにあり,特に紀南地方は交通も不便で陸の孤島の性格を有する地域である。
私はこの紀南地方に赴任してから4年になるが,研修は紀南綜合病院という,この地域の中心的病院で行っている.この病院は文字どおり紀南地方の地域医療をリードする中核病院ではあるが,院長を筆頭に地域医療に情熱のある医師が集まっているという意味で自治医大卒業生にとっては絶好の研修病院である.
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