Japanese
English
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Gynecomastiaを有する定型的なKlinefelter症候群の1例
TYPICAL CASE OF KLINEFELTER SYNDROME WITH GYNECOMASTIA
松浦 篤実
1
,
原口 泰彦
2
,
井口 久男
2
,
山脇 春夫
2
Tokuzitsu Matsuura
1
,
Yasuhiko Haraguchi
2
,
Hisao Iguchi
2
,
Haruo Yamawaki
2
1北野病院
2泌尿器科
1Kitano Hospital
2Urological Section. Kitano Hospital
pp.39-43
発行日 1957年1月1日
Published Date 1957/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201868
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I.緒言
1942年Klinefelter,Reibenstein並びにAlb-rightがHypogonadismusの一特殊型として始めて記載した所謂Klinefelter症候群は,その発表以来,果然この方面の研究家の興味と注目を集める所となり,以後類例の追加報告や本態に関する検索が極めて活発になされている。然るに本邦に於ては,その知見の普及の甚だしく遅れている為か,僅かに最近西村氏のインポテンツを伴う本症候群を思わしめた一例の報告に接するのみであり,この症例としてもその概念を可なり広義に解釈した場合の本症候群のカテゴリーに属せしあ得るもので,本症候群の定型的なものとは云い得ない様である。
我々は最近著明なGynecomastiaを有し,且つ再余の所見に於てもKlinefelter等の記載と全く一致する,即ち典型的なKlinefelter症候群の一例を経験したので茲に報告する次第である。
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