Japanese
English
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同一腎に於ける結核と結石の併発例追加
COEXSISTENT OF RENAL TUBERCULOSIS WITH NEPHROLITHIASIS ADDENDUM ON
秋鹿 不二男
1
,
杉本 栄
1
,
伊達 次郎
1
Fujio Aika
1
,
Sakae Sugimoto
1
,
Jiro Date
1
1東京医科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, Tokyo Medical College
pp.19-22
発行日 1957年1月1日
Published Date 1957/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201862
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〔I〕緒言
腎結核と腎結石の併発は比較的稀有に属するもので,1882年Frerichsの剖検報告と1891年Fra-nk,Heitzboyerの症例発表を以て嚆矢とする。本邦では1891年高木氏の発表が初めてである。1913年に到りWiIdbolzは腎の結核と結石が併発する関係に就き1)結核病巣の石灰化,2)原発性結石,3)続発性結石の三者に分類したが,その後次第に結核病巣の単なる石灰化と結石独自の形成とは明確に区別される様になつた。然し此の両者間には原因的にも密接な関係の存在する事は諸学者の指摘するところである。
小生等も此度同一腎に於いて結核と結石を併発した症例を経験したので茲に報告すると共に大略の文献的考察を試みた。
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