画像診断
同一腎に結核と腎細胞癌が合併した1例
山口 聡
1
,
沼田 篤
1
,
橋本 博
1
,
八竹 直
1
1旭川医科大学泌尿器科学教室
キーワード:
腎結核
,
腎腫瘍
Keyword:
腎結核
,
腎腫瘍
pp.525-528
発行日 1992年6月20日
Published Date 1992/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900617
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患者 49歳男性.
主訴 右腎部石灰化および腫瘤精査.
既往歴 高血圧にて内服治療中であった.明らかな結核の既往はなかった.
家族歴 特記すべきことはなかった.
現病歴 1987年近医で右腎の石灰化を指摘されたが,無症状のため放置していた.1991年定期検診での超音波検査で右腎腫瘍を疑われ当科を紹介された.最近,右側腹部の鈍痛を自覚することがあった.
現症 特に異常所見を認めなかった.
検査所見 血液一般,血液生化学,尿所見に異常なく,尿結核菌培養陰性,尿細胞診classI,血沈は1時間値4mmであった.肺には,古い胸膜炎以外の所見を認めなかった.画像診断より右腎結核と腎腫瘍の合併を疑った.
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