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P-nitrobenzoyl aceto acetic ethyl ester 及び 3-nonyl pyrazole混合剤による白癬治験
野北 通夫
1
,
川原 省三
1
1長崎大学医学部皮膚科泌尿器科教室
pp.649-650
発行日 1956年9月1日
Published Date 1956/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201771
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1944年田宮博士等は「毒だみ」の有効成分を抽出し,それが指趾間白癬に有効であることを発見したが,1952年に至つて水野等は更にその化学構造が一種のβ-ketoal dehyde (C9H19COCH2CHO)であることを明らかにした。その後多くの誘導体が合成され他方その薬効についても種々検討が繰り返えされ,なかんずく,3-nonylpyrazole 及び P-nitrobenzoil aceto acetic ethyl esterの2つが水虫に対し特に強い作用をもつことがわかつた。
両剤共水に溶け難く,アルコール,アセントその他に可溶性であり,我々が試供されたものも次の組成を有する両剤のプロピレングライコール及びアルコール溶液である。
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