--------------------
Chlorpromazineによる帯状疱疹の治験—皮膚科領域に於けるChlorpromazine Ⅲ
神村 瑞夫
1
,
阿部 厚三
1
1札幌医科大学皮膚泌尿器科教室
pp.405-408
発行日 1956年6月1日
Published Date 1956/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201710
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.まえがき
Chlorpoomazineはその多くの卓越せる薬理作用によつて,手術分野のみならず,内科,小児科,精神科,産婦人科領域に於て広く応用せられ,在来予測しえなかつた広汎な臨床応用範囲と治療効果を示している。皮膚科領域に於ても,PelleratTechiner, Juster等仏系の人々は既に多くの臨牀成績を報告しているが,本邦に於ては未だこの領域に於ける報告は数少い。
我々は既に掻痒性並に小児皮膚疾患に対して本剤を投与し,見るべき効果をえたが,今回は本剤の特殊藥理作用に注目して投与した帯状疱疹に於て瞠目すべき治験をえたので報告する。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.