Japanese
English
特集 クロールプロマジン
Chlorpromazine—その副作用
Chlorpromazine and its side-effects
熊谷 洋
1
,
小林 司
1
,
佐久間 昭
1
KUMAGAI HIROSHI
1
1東京大学薬理学教室
pp.3-8
発行日 1957年1月10日
Published Date 1957/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201489
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いとぐち
Chlorprozineは特異な中枢作用と多岐に亙る末梢作用とをもつ薬理学的には特異な薬物である。その薬理学乃至臨床経験については各方面からの発表があり,総説もあるが,その作用の全貌は明らかに解明されつくされておらず,今後の研究に待つべきものが甚だ多い。ここでは主として副作用の側面から考察した。
Chlorpromazineは第1図のような化学構造式をもつているが,従来phenothiazine誘導体が駆虫に用いられたほか,何故に特殊な中枢作用を示すか等現在の知識では充分説明できない点が多い。塩酸として水に良く溶け,内服で良く吸収される。実験動物に対する急性毒性は第1表に示す通りである。
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