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皮膚単球白血病の1例
川田 陽弘
1
,
池永 昭
1
1大分県立病院皮膚科泌尿器科
pp.225-229
発行日 1956年4月1日
Published Date 1956/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201659
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白血病に生じた皮膚変化に関する報告は,本邦に於て明治40年北川の夫れ以来50数例に達する。そのうちでは骨髄性或は淋巴性白血病に生ぜるものが大部分を占め,単球白血病に生ぜる皮膚変化,即ち皮膚単球白血病とすべきものの報告は浜口,桜根,池上—市川—竹崎の3例を算えるに過ぎない。我々は最近この最後のものに該当する1例を経験したので茲に報告する。
生後,11ヵ月の女児。家族歴,既往歴に特記すべき事はない。未だ麻疹を経過せず。現病歴。昭和28年2月下旬,当時生後陶8ヵ月,主として胸部,下腹部,陰阜に約指頭大迄の紅斑を生じ,漸次その大きさ及び数を増すので,昭和28年5月8日母親に連れられてわが科に受診,5月18日入院。
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